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文献詳細

雑誌文献

検査と技術50巻3号

2022年03月発行

文献概要

増大号 見て学ぶ 一般検査学アトラス—外観検査から顕微鏡検査まで 髄液検査

髄液の顕微鏡検査

著者: 田中雅美1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.277 - P.292

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概要

 髄液細胞数検査の分画を計算盤上で行う場合は,細胞の大きさ,細胞質の染色性,核・細胞質の形状などから鑑別をする.特に,細胞質の形状や染色性を重視し,細胞の大きさは計算盤の目盛りをメジャー代わりにするとよい(図1,表1).通常,鏡検の倍率は200倍(対物レンズ20倍×接眼レンズ10倍)で実施するが,詳細に観察するときは400倍を使用する.また,計算盤上で鑑別が困難な場合は,MG(May-Grünwald-Giemsa)染色をした標本で確認するのが望ましい.

参考文献

●日本臨床衛生検査技師会(監):髄液検査技術教本.丸善出版,2015
●日本臨床衛生検査技師会(監):7章 髄液検査の基礎.一般検査技術教本.丸善出版,pp117-140,2017
●大田喜孝,伊藤園江,田平泰徳:実践 髄液一般検査法.検と技 35:739-747,2007
●石山雅大:髄液検査のピットフォール.Med Technol 45:470-476,2017
●大田喜孝,元村佳代:計算盤で異型細胞を見逃さないためのポイント.Med Technol 31:488-493,2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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