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文献詳細

雑誌文献

検査と技術50巻3号

2022年03月発行

文献概要

増大号 見て学ぶ 一般検査学アトラス—外観検査から顕微鏡検査まで 精液検査

精液の外観検査

著者: 横山千恵1 松岡実紀子1 古城公佑2

所属機関: 1筑波大学附属病院検査部 2筑波大学医学医療系泌尿器科

ページ範囲:P.378 - P.381

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概要

 精液は,液体成分の精漿に精子が浮遊した液体である.精囊腺と前立腺の分泌液が精漿の90%を占め,残りは精巣上体や尿道球腺に由来する.射精の際にこれらの分泌液は尿道に分泌された後,少量ずつ律動的に体外に射出される.初めのほうの射出精液は精子に富むが,後半になるにつれゲル状の塊を多く含み精子が少なくなる.

 性交や人工授精後,女性の体内で卵管に到達する精子の総数が少ないと,受精に至らず不妊の原因となる.精液検査は,精液中に含まれる精子の数,運動性,形態などを総合的に評価することで不妊の原因を探り,治療計画を立てるうえで不可欠である1,2)

参考文献

1)日本泌尿器科学会(監),精液検査標準化ガイドライン作成ワーキンググループ(編):精液検査標準化ガイドライン.金原出版,2003
2)荒木康久,沖津摂,佐藤和文,他(編):「ヒト精液検査と手技」WHO・ラボマニュアル5版.世界保健機関,高度生殖医療技術研究所,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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