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がんゲノム医療—分子病理専門医と臨床検査技師の協調
著者: 川野竜太郎1 西原広史1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部腫瘍センターゲノム医療ユニット
ページ範囲:P.406 - P.411
文献概要
2020年12月に日本病理学会による第1回分子病理専門医試験が開催され,232名(2021年4月1日時点)が認定された.がんゲノム医療の開始に伴い,がん遺伝子パネル検査,エキスパートパネルなどにおける病理医の役割が広がっており,臨床検査技師の仕事も増加の一途をたどっている.分子病理専門医には“エキスパートパネルへの参加”,“分子病理レポート作成”,“腫瘍細胞含有割合の判定”などが求められ,臨床検査技師には“病理組織検体の適切な保管”,“ブロックの薄切(必要に応じてトリミング)”,“腫瘍組織からの核酸抽出”などの作業が要求される.本稿では,がんゲノム医療時代における分子病理専門医と臨床検査技師の役割について述べていく.
参考文献
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