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文献詳細

雑誌文献

検査と技術50巻5号

2022年05月発行

文献概要

ワンポイントアドバイス

遺伝子検査室に求められている環境

著者: 土屋浩二1

所属機関: 1順天堂大学医学部附属順天堂医院臨床検査部

ページ範囲:P.556 - P.558

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はじめに

 2019年後半以降,重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(seveve acute resplratory syndrome coronavirus 2:SARS-CoV-2)によって引き起こされる新型コロナウイルス感染症(coronavirus disease 2019:COVID-19)が世界的に広がった1).本感染症の診断のために遺伝子検査の需要が高まり,新たに遺伝子検査を導入した施設も多いと思われる.

 遺伝子検査では,扱う検査材料は感染性のものが多く,また,PCR(polymerase chain reaction)法では高濃度の核酸増幅産物による検査室内の汚染が危惧されることから,環境を整備し精度が保証された検査を行う必要性がある.

 本稿では遺伝子検査の実施にあたって,必要な環境整備について,順天堂大学医学部附属順天堂医院(以下,当院)の例を交えながら解説する.

参考文献

1)Zhu N, Zhang D, Wang W, et al : A Novel Coronavirus from Patients with Pneumonia in China, 2019. N Engl J Med 382:727-733,2020
2)横田浩充:今日から役立つ遺伝子検査実践マニュアル 7.遺伝子検査を始めよう 1)遺伝子検査室の立ち上げ.Med Technol 40:1564-1570,2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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