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文献詳細

雑誌文献

検査と技術50巻8号

2022年08月発行

文献概要

技術講座 生理

腎動脈エコー—観察のコツと評価法

著者: 藤崎純1

所属機関: 1東邦大学医療センター大橋病院臨床生理機能検査部

ページ範囲:P.822 - P.830

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Point

●腎動脈エコーを始めるには,超音波装置の設定が重要になります.腎動脈エコー専用のプリセットを作成し,組み込むことをお勧めします.

●腎動脈は細い血管です.非常に繊細なプローブ走査(チルティングスキャン)を身につけることがコツになります.

●粥状硬化(動脈硬化)性腎動脈狭窄(ARAS)と線維筋性異形成(FMD)で治療戦略が大きく異なるため,鑑別が重要です.

●腎動脈エコーは,ラーニングカーブという手技的問題はありますが,少しずつ経験を積めば感度・特異度ともに高い検査になります.

参考文献

1)日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会(編):高血圧治療ガイドライン2019.日本高血圧学会,2019
2)Gerhard-Herman M, Gardin JM, Jaff M, et al : Guidelines for noninvasive vascular laboratory testing : a report from the American Society of Echocardiography and the Society of Vascular Medicine and Biology. J Am Soc Echocardiogr 19:955-972,2006
3)Aboyans V, Ricco JB, Bartelink MEL, et al : 2017 ESC Guidelines on the Diagnosis and Treatment of Peripheral Arterial Diseases, in collaboration with the European Society for Vascular Surgery (ESVS). Rev Esp Cardiol (Engl Ed) 71:111,2018
4)平栗有沙,藤崎純:腎動脈:線維筋性異形成(FMD).臨検 63:236-243,2019
1)八鍬恒芳,藤崎純:エキスパートの手元がみえる!血管エコー.羊土社,2021

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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