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書評
これで解決! みんなの臨床研究・論文作成
著者: 野田光彦1
所属機関: 1国際医療福祉大市川病院・糖尿病・代謝・内分泌内科
ページ範囲:P.831 - P.831
文献購入ページに移動臨床研究と論文化,険しい道程の傍らに置くべき一冊
『これで解決! みんなの臨床研究・論文作成』は,臨床研究を立ち上げ,論文化へと進めるにあたって,間違いなく必携の一冊である.著者の辻本哲郎先生は,評者が国立国際医療研究センターに在職中に,初期研修医として内科研修を開始され,その後,糖尿病・代謝・内分泌科の後期研修医,さらにクリニカル・フェロー,そして医員へと,同センターにおいて研鑽の道を歩まれた.この間,辻本氏は糖尿病,内分泌,高血圧,総合内科といった多くの専門医(指導医も)を取得されるとともに,その一方で臨床研究を強く志し,日々,ことあるごとに彼の相談を受けたことが記憶に新しい.若い人々とも大いに盛り上がった,評者にとっても懐かしい往時の光景が,まざまざと脳裏によみがえる.その後,氏は虎の門病院分院の糖尿病内分泌科の医長へと転ぜられ,忙しい日常を過ごしているものと拝察している.評者のもとから巣立ったあとも,梶尾 裕 国立国際医療研究センター病院副院長,森 保道 虎の門病院内分泌代謝科部長のもとで,臨床,そして研究と,ワイドレンジに積極的に活動されている.今後のますますの活躍を期待したい.
臨床研究と一口に言っても,その過程は平坦なものではない.評者自身,多くの臨床研究を手がけ,また,その論文化にも携わった.道中に立ちはだかるさまざまな隘路は熟知しているつもりである.そしてとりわけ,初めてその道程をたどる者にとっての,途上にある非常に高い障壁についても,誰もが容易に想像しうると感ずるところである.
『これで解決! みんなの臨床研究・論文作成』は,臨床研究を立ち上げ,論文化へと進めるにあたって,間違いなく必携の一冊である.著者の辻本哲郎先生は,評者が国立国際医療研究センターに在職中に,初期研修医として内科研修を開始され,その後,糖尿病・代謝・内分泌科の後期研修医,さらにクリニカル・フェロー,そして医員へと,同センターにおいて研鑽の道を歩まれた.この間,辻本氏は糖尿病,内分泌,高血圧,総合内科といった多くの専門医(指導医も)を取得されるとともに,その一方で臨床研究を強く志し,日々,ことあるごとに彼の相談を受けたことが記憶に新しい.若い人々とも大いに盛り上がった,評者にとっても懐かしい往時の光景が,まざまざと脳裏によみがえる.その後,氏は虎の門病院分院の糖尿病内分泌科の医長へと転ぜられ,忙しい日常を過ごしているものと拝察している.評者のもとから巣立ったあとも,梶尾 裕 国立国際医療研究センター病院副院長,森 保道 虎の門病院内分泌代謝科部長のもとで,臨床,そして研究と,ワイドレンジに積極的に活動されている.今後のますますの活躍を期待したい.
臨床研究と一口に言っても,その過程は平坦なものではない.評者自身,多くの臨床研究を手がけ,また,その論文化にも携わった.道中に立ちはだかるさまざまな隘路は熟知しているつもりである.そしてとりわけ,初めてその道程をたどる者にとっての,途上にある非常に高い障壁についても,誰もが容易に想像しうると感ずるところである.
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