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文献詳細

雑誌文献

検査と技術50巻8号

2022年08月発行

文献概要

ワンポイントアドバイス

糸状菌の起因菌と環境由来菌とを区別するポイント

著者: 亀井克彦123

所属機関: 1千葉大学真菌医学研究センター臨床感染症分野 2千葉大学附属病院感染症内科(真菌症専門外来担当) 3石巻赤十字病院感染症内科

ページ範囲:P.851 - P.853

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はじめに

 大気中をはじめとして,環境内には糸状菌が多数存在していることから,混入(contamination)のリスクは大きい.このため,臨床検体から糸状菌が分離されたときには,常に環境由来菌(以下,環境菌)なのか,本来の起因菌(以下,起因菌)なのかを鑑別する必要がある.さらに,傷んだ気道では真菌による定着がしばしばみられるため,起因菌vs.環境菌という区別だけではなく,気道に定着しているだけという“中間型”のようなものもある.鑑別が難しい場合もあるが,以下のような方法がヒントになる.

参考文献

1)亀井克彦,相原雅典:今月のカビ!![第26回]むずかしい(?)菌糸の塗抹検査はファンギフローラYで.J-IDEO 5:701,2021

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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