連載 帰ってきた やなさん。・32
日本医学検査学会 in Osaka!
著者:
柳田絵美衣12
所属機関:
1慶應義塾大学病院臨床検査科ゲノム検査室
2慶應義塾大学医学部腫瘍センターゲノム医療ユニット
ページ範囲:P.860 - P.860
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「やなさん,大阪の学会に行く?」と,同僚からの質問.「え? いいや.私が発表するセッションはオンライン公開だし.もう録音したPowerPointのデータ提出も終わってる」と返答した.事務局から送られてきた書類に「オンラインで公開する録音データを提出してください」と記載されており,すでに指定された提出締切日までにデータ提出を完了させ,その日まで「終わった!」という達成感に浸っていた…….が,同僚が「やなさんのセッション,現地開催じゃない?」と信じられない言葉を返してきた.「え? だって,録音データを提出し……」と,書類をもう一度読み直すと,「現地開催+オンライン公開」の文字.う,うそやん……(←この時点で,学会開催1週間前).この会話がなければ,柳田はセッションを無断欠席していただろう…….間違いなく.「同僚よ,もう君の住む方向に足を向けて寝ることは決してしない」と心に固く誓った.セッションの日時を確認すると……,朝一番早いセッション! まさかの前泊必須だとぉ!?(叫).急いで宿泊先を探すが,学会のウェブサイトでは「宿泊先の申し込み受付は終了しました」のクールなお言葉.まぁ,そうだよね,1週間前だもんね…….そう呟きながら,パソコンの前で硬直.必死のパッチ(←死語)状態で,柳田の検索テクがいつも以上に発揮され,無事に前泊することができた.
朝8時から打ち合わせ.「おはよ〜さん! 久しぶりやなぁ! 一緒に写真撮って〜や! あ,串カツ食べに行きたいなぁ!」 朝からベタベタの大阪弁が心地よい(いつも思うけど,柳田を可愛がってくださる大阪のダンディー紳士技師の皆さんは,なぜ朝からこんなに元気なんだろうか).