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技術講座 微生物
糸状菌の薬剤感受性試験
著者: 仁木誠1
所属機関: 1大阪公立大学医学部附属病院感染制御部
ページ範囲:P.12 - P.18
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●薬剤感受性試験結果に基づいた抗真菌薬の選択を行うためにも,真菌症患者から病原真菌が分離された場合には薬剤感受性試験の実施が重要となる.
●被験菌株によって前培養時間や接種菌液調整時の吸光度,最小有効濃度(MEC)や最小発育阻止濃度(MIC)を判定するまでの時間が異なる.
●糸状菌の薬剤感受性試験においては微量液体希釈法がゴールドスタンダードであるが,ブレイクポイントがほとんど設定されていないなど,まだ課題は多い.
●薬剤感受性試験結果に基づいた抗真菌薬の選択を行うためにも,真菌症患者から病原真菌が分離された場合には薬剤感受性試験の実施が重要となる.
●被験菌株によって前培養時間や接種菌液調整時の吸光度,最小有効濃度(MEC)や最小発育阻止濃度(MIC)を判定するまでの時間が異なる.
●糸状菌の薬剤感受性試験においては微量液体希釈法がゴールドスタンダードであるが,ブレイクポイントがほとんど設定されていないなど,まだ課題は多い.
参考文献
1)Clinical and Laboratory Standards Institute : Reference Method for Broth Dilution Antifungal Susceptibility Testing of Filamentous Fungi, 3rd edition. CLSI document M38. CLSI, Wayne PA, 2017
2)Clinical and Laboratory Standards Institute : Performance Standards for Antifungal Susceptibility Testing of Filamentous Fungi, 2nd edition. CLSI document M61. CLSI, Wayne PA, 2020
3)European Committee on Antimicrobial Susceptibility Testing : Breakpoint tables for interpretation of MICs for antifungal agents. Virsion10.0, valid from 2020-02-04
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