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技術講座 微生物
微生物検査の基本技術:用手法による同定
著者: 谷道由美子1
所属機関: 1日本大学医学部附属板橋病院臨床検査部
ページ範囲:P.20 - P.29
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●質量分析や自動機器による同定が主流となっても,用手法がなくなることはない.
●腸内細菌目細菌の確認培地はTSI・SIM・VP・Cit・Lysineの性状を覚えることが基本だが,菌種によってはポイントとなる性状のみで同定可能である.
●偽陽性や偽陰性,非特異反応を起こさせないための条件や知識を習得することが,用手法においては重要となる.
●質量分析や自動機器による同定が主流となっても,用手法がなくなることはない.
●腸内細菌目細菌の確認培地はTSI・SIM・VP・Cit・Lysineの性状を覚えることが基本だが,菌種によってはポイントとなる性状のみで同定可能である.
●偽陽性や偽陰性,非特異反応を起こさせないための条件や知識を習得することが,用手法においては重要となる.
参考文献
1)三澤慶樹,吉田敦,奥住捷子:コアグラーゼ試験およびラテックス凝集反応:Staphylococcus属の鑑別におけるピットフォール.日臨微生物誌 25:19-25,2015
2)柄澤利子:同定検査.臨と微生物 44:525-539,2017
3)Amy LL(ed) : Clinical Microbiology Procedures Handbook, Forth Edition. ASM Press, 2016
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6)藤田信一,吉田知孝,尾角信夫,他:Klebsiellaのインドール産生能および色素産生能と薬剤感受性.日化療会誌 30:1297-1304,1982
7)小栗豊子(編):臨床微生物検査ハンドブック 第5版.三輪書店,2017
8)国立感染症研究所:赤痢菌検査・診断マニュアル(平成24年6月改訂)(https://www.niid.go.jp/niid/images/lab-manual/shigella.pdf)(2022年9月26日アクセス)
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