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文献詳細

雑誌文献

検査と技術51巻1号

2023年01月発行

文献概要

Q&A 読者質問箱

神経伝導検査時に神経を捕捉しようと,つい強い出力になってしまいます.適切な刺激の方法,注意点を教えてください.

著者: 関口輝彦1

所属機関: 1横浜市立みなと赤十字病院 脳神経内科

ページ範囲:P.72 - P.75

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Q 神経伝導検査時に神経を捕捉しようと,つい強い出力になってしまいます.適切な刺激の方法,注意点を教えてください.

A まず,ご存じの通り,神経伝導検査の刺激は“最大上刺激”,すなわち最大振幅を得られる刺激強度(“最大刺激”と呼びます)からさらに20〜30%強い刺激を行うのが原則です.最大刺激より小さい刺激強度(“最大下刺激”)では,本来の振幅よりも小さな振幅しか得られず,誤った情報を臨床側にフィードバックすることになり,せっかく検査を受けてくれた患者にとってはデメリットしかありません.したがって,仮に患者が痛がることがあっても最大上刺激,つまり強い刺激で検査を行うほうがはるかに患者のためになることは頭に入れておいていただき,必要に応じて患者にもそのようにご説明ください.

参考文献

1)園生雅弘:神経伝導検査における刺激の波及(current spread)現象.臨神生 42:21-30,2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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