icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術51巻10号

2023年10月発行

文献概要

技術講座 その他

pHメータの正しい使い方

著者: 髙濱眞紀子1

所属機関: 1新渡戸文化短期大学臨床検査学科

ページ範囲:P.1178 - P.1184

文献購入ページに移動
Point

●pHの理論は,水素イオン活量を用いて定義されましたが,実際のpHは,電気化学的操作で定められた方法で測定して得られた量(値)のことです.

●pHメータはガラス電極と比較電極を用いた電位差計です.

●pH測定は,被検液の測定前に,被検液と同じ温度のpH標準液を用いて校正することが必要です.

●正確な測定には,温度の管理,電極の取り扱いが重要です.また,メンテナンスをしても電極の劣化は避けられず寿命があります.

参考文献

1)吉野諭吉(編著).化学One Point 酸・塩基とは何か.共立出版,1989.
2)嶋林三郎.廣川化学と生物実験ライン7 SI単位と化学計算の実際.廣川書店,1990.
3)日本産業標準調査会.pH測定法 JIS Z8802. https://kikakurui.com/z8/Z8802-2011-01.html(2023年6月18日アクセス)
4)三村邦裕,山藤賢(編).最新 臨床検査学講座 検査機器総論.医歯薬出版,2015.
5)メトラー・トレド.pH測定ガイド 研究実験におけるpHの理論と実践.2011.
6)HORIBA.やさしいpH・水質のはなし. https://www.horiba.com/jpn/water-quality/support/electrochemistry/(2023年6月18日アクセス)
7)日本産業標準調査会.pH測定用ガラス電極 JIS Z8805. https://kikakurui.com/z8/Z8805-2011-01.html(2023年6月18日アクセス)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?