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文献詳細

雑誌文献

検査と技術51巻10号

2023年10月発行

過去問deセルフチェック!

解答と解説

ページ範囲:P.1197 - P.1197

文献概要

 尿沈渣中に出現する塩類・結晶類には,健常者でもみられる通常結晶と病的状態を反映している異常結晶,その他として服用・投与された薬物に由来する薬物結晶がある.尿沈渣中に認められる結晶類は,摂取した飲食物や体内の塩類代謝に依存する.これらは腎臓で濾過された成分が,尿路系および排尿後の採尿容器内で種々の物理化学的作用(含有濃度,pH,温度,共存物質など)により,溶解度が低下し析出したものである.

 通常結晶は食事や生理的な塩類代謝で出現し,健常者からも検出される結晶類である.ただし,尿路結石症の原因やカルシウム代謝異常,その他の疾患を示唆することもあるため,その出現頻度や量によっては注意が必要となる.

参考文献

1)佐藤千晶.尿中の結晶—形態で化学する.検と技.2016;44:830.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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