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文献詳細

雑誌文献

検査と技術51巻10号

2023年10月発行

文献概要

臨床医からの質問に答える

緊急時に下大静脈(IVC)をどう評価すればよいでしょうか?

著者: 上嶋朋美1

所属機関: 1さいたま市立病院中央検査科(生理検査室)

ページ範囲:P.1226 - P.1230

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はじめに

 緊急時における下大静脈(inferior vena cava:IVC)の観察は,肺うっ血や脱水などの判断に必要不可欠な指標である.また,IVCは比較的容易に描出できることから,近年ではベッドサイドでの迅速な診断を目的としたpoint-of-care超音波のプロトコルの1つであるFoCUS(focused cardiac ultrasound)での描出断面にも含まれている.しかし,IVCを評価するには,いくつかの注意すべき点がある.本稿では,IVCの評価方法と観察時の注意点および考慮すべき点について解説する.

参考文献

1)Lang RM, et al. Recommendations for cardiac chamber quantification by echocardiography in adults: an update from the American Society of Echocardiography and the European Association of Cardiovascular Imaging. J Am Soc Echocardiogr. 2015; 28: 1-39.
2)Goldhammer E, et al. Dilated inferior vena cava: a common echocardiographic finding in highly trained elite athletes. J Am Soc Echocardiogr. 1999; 12: 988-993.
3)種村正.下大静脈(1).心エコー 2008;9:34-41.
4)荒関朋美,他.下大静脈の形態および呼吸性変動における体位の影響.超音波検技.2015;40:501-506.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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