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臨床検査のピットフォール
新生児検体におけるビリルビン測定時のピットフォール
著者: 中渡一貴1
所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.1290 - P.1293
文献購入ページに移動新生児検体におけるビリルビン測定では,新生児黄疸の鑑別を主な目的として,総ビリルビン(T-BIL)や直接ビリルビン(D-BIL)の測定が行われている.T-BILについては光の曝露により経時的な低下を示すことがよく知られている一方,D-BILでは,特に新生児検体において,光の曝露により経時的な増加を示すことが報告されている1).東京大学医学部附属病院(以下,当院)でも同様に,D-BILの経時的な増加を経験している.本稿では,ビリルビン測定に対する光の影響について,新生児検体を用いた当院での検討結果を交えて紹介する.
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