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文献詳細

雑誌文献

検査と技術51巻11号

2023年11月発行

文献概要

臨床検査のピットフォール

新生児検体におけるビリルビン測定時のピットフォール

著者: 中渡一貴1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.1290 - P.1293

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はじめに

 新生児検体におけるビリルビン測定では,新生児黄疸の鑑別を主な目的として,総ビリルビン(T-BIL)や直接ビリルビン(D-BIL)の測定が行われている.T-BILについては光の曝露により経時的な低下を示すことがよく知られている一方,D-BILでは,特に新生児検体において,光の曝露により経時的な増加を示すことが報告されている1).東京大学医学部附属病院(以下,当院)でも同様に,D-BILの経時的な増加を経験している.本稿では,ビリルビン測定に対する光の影響について,新生児検体を用いた当院での検討結果を交えて紹介する.

参考文献

1)Okada H, et al. Effects of bilirubin photoisomers on the measurement of direct bilirubin by the bilirubin oxidase method. Ann Clin Biochem. 2018; 55: 276-280.
2)Itoh S, et al. Effects of bilirubin and its photoisomers on direct bilirubin measurement using bilirubin oxidase. Ann Clin Biochem. 2000; 37(Pt 4): 452-456.
3)日本臨床化学会.ピットフォール事例集.https://jscc-jp.gr.jp/home/wp-content/uploads/2019/10/%E4%BA%8B%E4%BE%8B%E9%9B%86%E4%B8%80%E8%A6%A7HP-2019.10.17.pdf(2023年8月23日アクセス)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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