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文献詳細

雑誌文献

検査と技術51巻12号

2023年12月発行

文献概要

臨床検査のピットフォール

LAMP法による新型コロナウイルス遺伝子検査の注意点

著者: 土田孝信1

所属機関: 1横浜市立みなと赤十字病院検査部

ページ範囲:P.1370 - P.1372

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はじめに

 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)はコロナウイルスの1つで,RNAウイルスの一種(一本鎖RNA)である.コロナウイルスは自律複製することはできず,ヒトの粘膜細胞などに付着し入り込んで増殖することが知られている.増殖したウイルスは,感染者のくしゃみや咳などのしぶきが飛び散り,それを吸い込むことで感染する(飛沫感染).

 新型コロナウイルスの感染を調べる方法として,遺伝子検査や抗原検査,抗体検査が挙げられる.このなかでも感度の高い遺伝子検査は,等温核酸増幅法とPCR(polymerase chain reaction)法に大きく分けることができる.等温核酸増幅法にはLAMP(loop-mediated isothermal amplification)法やTMA(transcription mediated amplification)法などがあり,PCR法よりも比較的短時間で測定することができる.

 これらの遺伝子検査は感度が高いため,コンタミネーションを起こさないようにすることが必要である.

参考文献

1)栄研化学.遺伝子検査実施上の注意事項.
1)日本臨床検査標準協議会(JCCLS)遺伝子関連検査標準化専門委員会.新型コロナウイルス核酸増幅検査の制度管理ガイダンス(MM8-P2).2022年8月.
2)国立感染症研究所.新型コロナウイルス(2019-nCoV)の遺伝子検査法の性能評価について.令和2年3月13日.
3)国立感染症研究所,他.新型コロナウイルス感染症(COVID-19)病原体検査の指針 第6版.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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