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Point
●通常の最小二乗法による回帰法では,x軸に配置した測定法の誤差は回帰式に反映されません.
●測定誤差を無視できない日常検査法間の回帰分析に最小二乗法による回帰式を適用することは妥当ではありません.
●試薬性能評価を目的とする場合は,標準主軸回帰法により実用的かつ適切な回帰式が得られます.
●極端な飛び外れ値が存在すると,相関係数の絶対値は見かけ上大きく算出されます.一方,xとyの平均値付近のデータを追加しても,相関係数はほとんど変化しません.
●通常の最小二乗法による回帰法では,x軸に配置した測定法の誤差は回帰式に反映されません.
●測定誤差を無視できない日常検査法間の回帰分析に最小二乗法による回帰式を適用することは妥当ではありません.
●試薬性能評価を目的とする場合は,標準主軸回帰法により実用的かつ適切な回帰式が得られます.
●極端な飛び外れ値が存在すると,相関係数の絶対値は見かけ上大きく算出されます.一方,xとyの平均値付近のデータを追加しても,相関係数はほとんど変化しません.
参考文献
1)山西八郎:寺子屋統計教室—基礎から多変量解析まで.情報機構,2020
2)市原清志:臨床検査の方法間比較法.臨検 49:1315-1326,2005
3)山西八郎:主成分分析の数理と解析実例.臨化 51:4-11,2022
4)上野民生,宮子博,犀川哲典:PCA管理システムによる検査過誤検出.日臨検自動化会誌 36:337-343,2011
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