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ページ範囲:P.133 - P.133
文献購入ページに移動 尿素は生体内の蛋白質が分解され,アミノ酸を経て最終代謝産物として生成されます.尿素回路は肝細胞のミトコンドリアと細胞質に存在し,オルニチンサイクルとも呼ばれています.生体内のアミノ酸分解により生じたアンモニアはpHを上昇させ代謝障害を起こすため,各組織ではグルタミンやアラニンに変換し肝臓に運び,尿素にする必要があります(問題2).アミノ酸の分解速度が上昇すると,カルバモイルリン酸合成酵素-1(調節酵素,アロステリック酵素)が活性化し,結果的に尿素サイクルが活性化することになります.
尿素回路の最終段階にて,アルギニンがアルギナーゼにより加水分解され尿素とオルニチンとなり,アンモニアは無毒化されます(問題1).尿素回路では1分子の尿素を生成するのに,見かけ上3ATP(実質4ATP)を消費しています.
尿素回路の最終段階にて,アルギニンがアルギナーゼにより加水分解され尿素とオルニチンとなり,アンモニアは無毒化されます(問題1).尿素回路では1分子の尿素を生成するのに,見かけ上3ATP(実質4ATP)を消費しています.
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