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文献詳細

雑誌文献

検査と技術51巻2号

2023年02月発行

文献概要

疾患と検査値の推移

ウイルス性発疹症(麻疹,風疹,水痘・帯状疱疹)

著者: 中野貴司1

所属機関: 1川崎医科大学小児科学

ページ範囲:P.146 - P.153

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Point

●ウイルス性発疹症の一般的な臨床検査値の推移は,他のウイルス感染症と同様に特異的な変化は乏しい.

●感染症法に定められ,医師に報告義務が課せられた疾患も多く,診断確定のためには病原体検査を行うことが望ましい.

●病原体を特定する検査法には,病原体検出法と血清学的検査法の2つがあり,それぞれ採取すべき適切な検体の種類や時期があり,疾患によっても異なる.

●病原体検出法にはウイルス分離やPCR法があり,血清学的検査法では免疫グロブリン(Ig)M抗体やペア血清でIgG抗体の推移を測定する.

参考文献

1)駒瀬勝啓:麻疹.日本臨床ウイルス学会(編):ウイルス検査法.春恒社,pp84-90,2018
2)竹田誠,關文緒:麻疹ウイルス.日本小児感染症学会(編):日常診療に役立つ小児感染症マニュアル2017.東京医学社,pp237-243,2017
3)Mason WH : Measles. Kliegman RM, Stanton BF, St.Geme JW, et al(eds) : Nelson textbook of pediatrics 19th edition. Elsevier Saunders, pp1251-1257, 2011
4)厚生労働省:感染症法に基づく医師の届出のお願い(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/kekkaku-kansenshou11/01.html#list04)(2022年11月10日アクセス)
5)国立感染症研究所ウイルス第3部:病原体検出マニュアル 麻疹(第3.4版).平成29年4月(https://www.niid.go.jp/niid/images/lab-manual/measles.v3-4.2017Mar.pdf)(2022年11月10日アクセス)
6)森嘉生:風疹.日本臨床ウイルス学会(編):ウイルス検査法.春恒社,pp91-97,2018
7)Mason WH : Rubella. Kliegman RM, Stanton BF, St.Geme JW, et al(eds) : Nelson textbook of pediatrics, 19th edition. Elsevier Saunders, pp1257-1261, 2011
8)尾崎隆男:水痘・帯状疱疹.日本臨床ウイルス学会(編):ウイルス検査法.春恒社,pp105-111,2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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