文献詳細
増大号 症例から学ぶ 疾患と検査値の推移
1章 消化器疾患
文献概要
Point
●肝癌は主に肝細胞癌を指し,慢性肝炎・肝硬変などなんらかの肝疾患を背景に発生するという特徴をもつ.
●治療法は種々あり,腫瘍の状態および肝機能を考慮して決められるため,検査値が重要となる.
●肝機能を評価するために,血清アルブミン,血清ビリルビン,プロトロンビン活性の測定は必須である.
●病勢および治療効果の評価のために,腫瘍マーカーであるα-フェトプロテイン(AFP)とPIVKA-Ⅱが用いられており,大変役立つ.
●肝癌は主に肝細胞癌を指し,慢性肝炎・肝硬変などなんらかの肝疾患を背景に発生するという特徴をもつ.
●治療法は種々あり,腫瘍の状態および肝機能を考慮して決められるため,検査値が重要となる.
●肝機能を評価するために,血清アルブミン,血清ビリルビン,プロトロンビン活性の測定は必須である.
●病勢および治療効果の評価のために,腫瘍マーカーであるα-フェトプロテイン(AFP)とPIVKA-Ⅱが用いられており,大変役立つ.
参考文献
1)日本肝癌研究会:第19回全国原発性肝癌追跡調査報告.肝臓 57:45-73,2016
2)Yoshida H, Shiratori Y, Moriyama M, et al : Interferon therapy reduces the risk for hepatocellular carcinoma : national surveillance program of cirrhotic and noncirrhotic patients with chronic hepatitis C in Japan. IHIT Study Group. Inhibition of Hepatocarcinogenesis by Interferon Therapy. Ann Intern Med 131:174-181,1999
3)日本肝臓学会(編):肝癌診療ガイドライン2017年版.金原出版,2017
4)日本肝癌研究会(編):臨床・病理原発性肝癌取扱い規約,第5版補訂版.金原出版,2009
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