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文献詳細

雑誌文献

検査と技術51巻3号

2023年03月発行

文献概要

増大号 症例から学ぶ 疾患と検査値の推移 2章 血液・造血器疾患

鉄欠乏性貧血

著者: 鈴木隆浩1

所属機関: 1北里大学医学部血液内科

ページ範囲:P.216 - P.220

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Point

●鉄欠乏性貧血(IDA)は体内鉄絶対量の減少によって発症する貧血であり,貧血の原因として最も頻度が高い.

●血清鉄の低下,不飽和鉄結合能(UIBC)の増加,血清フェリチンの低下を伴う小球性低色素性貧血が認められるが,血清フェリチンの低下が最も重要な所見である.

●注意すべき鑑別疾患に慢性疾患に伴う貧血(ACD)があり,IDAとは血清フェリチンで鑑別される.

●IDAでは軽度の血小板増加がしばしば認められる.

参考文献

1)日本鉄バイオサイエンス学会治療指針作成委員会(編):鉄剤の適正使用による貧血治療指針 改訂第3版.響文社,2015
1)鈴木隆浩:鉄欠乏性貧血.矢﨑義雄,小室一成(総編集):内科学 第12版.朝倉書店,ppV67-V69,2022

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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