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増大号 症例から学ぶ 疾患と検査値の推移 2章 血液・造血器疾患
免疫性血小板減少症
著者: 高蓋寿朗1
所属機関: 1広島市立舟入市民病院内科
ページ範囲:P.253 - P.258
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●免疫性血小板減少症(ITP)が疑われた症例では,血小板減少をきたす原因となる他の疾患,病態を除外することによって診断を進めていく.
●ITPの病態を反映し,特異性の比較的高い検査項目を組み合わせ,積極的にITPを診断する「ITP診断基準案」が作成されているが,実用化に至っていない.
●ITPは症例ごとの経過,治療に対する反応が多様であり,症例に応じた的確な治療法の選択と慎重な経過観察が重要である.
●免疫性血小板減少症(ITP)が疑われた症例では,血小板減少をきたす原因となる他の疾患,病態を除外することによって診断を進めていく.
●ITPの病態を反映し,特異性の比較的高い検査項目を組み合わせ,積極的にITPを診断する「ITP診断基準案」が作成されているが,実用化に至っていない.
●ITPは症例ごとの経過,治療に対する反応が多様であり,症例に応じた的確な治療法の選択と慎重な経過観察が重要である.
参考文献
1)Johnsen J : Pathogenesis in immune thrombocytopenia : new insights. Hematology Am Soc Hematol Educ Program 2012:306-312,2012
2)Provan D, Stasi R, Newland AC, et al : International consensus report on the investigation and management of primary immune thrombocytopenia. Blood 115:168-186,2010
3)Kuwana M, Kurata Y, Fujimura K, et al : Preliminary laboratory based diagnostic criteria for immune thrombocytopenic purpura : evaluation by multi-center prospective study. J Thromb Haemost 4:1936-1943,2006
4)厚生労働省血液凝固異常症に関する調査研究班(主任研究者:池田康夫):血液凝固異常症に関する調査研究(平成19年度),2007
5)厚生労働省難治性疾患政策研究事業 血液凝固異常症等に関する研究班「ITP治療の参照ガイド」作成委員会:成人特発性血小板減少性紫斑病治療の参照ガイド 2019改訂版.臨血 60:877-896,2019
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