文献詳細
文献概要
増大号 症例から学ぶ 疾患と検査値の推移 3章 腎・泌尿器・生殖器疾患
急性糸球体腎炎
著者: 小池健太郎1 川村哲也1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学腎臓・高血圧内科
ページ範囲:P.272 - P.276
文献購入ページに移動●急性糸球体腎炎は感染を契機に発症する.先行感染から1〜2週間(平均10日)程度経過したのちに,突然の血圧上昇,肉眼的血尿,浮腫などで発症する.小児に多い疾患である.
●急性糸球体腎炎の診断には蛋白尿,血尿といった尿異常に加え,補体(C3,CH50)の低下やASO,ASKの上昇が根拠になる.
●腎生検を施行した場合には,管内増殖性変化や免疫複合体の沈着(hump)が特徴的である.
●予後は比較的良好な疾患である.
参考文献
掲載誌情報