文献詳細
文献概要
増大号 症例から学ぶ 疾患と検査値の推移 4章 内分泌・代謝・栄養
原発性アルドステロン症
著者: 若山綾子1 臼倉幹哉1
所属機関: 1芳珠記念病院内分泌・糖尿病内科
ページ範囲:P.326 - P.332
文献購入ページに移動Point
●低K血症を伴わない原発性アルドステロン症(PA)症例も存在するため,血清K値が正常でもPAは除外できない.
●スクリーニングには,血漿アルドステロン濃度/血漿レニン活性比(ARR)が有用である.
●手術適応を判断する場合は,病型・局在診断のため副腎静脈サンプリング(AVS)の施行が推奨される.
●PA術後に高血圧が治癒しない症例や,腎機能が悪化する症例があるため,術前の臓器障害の評価と,術後の慎重な経過観察が必要である.
●低K血症を伴わない原発性アルドステロン症(PA)症例も存在するため,血清K値が正常でもPAは除外できない.
●スクリーニングには,血漿アルドステロン濃度/血漿レニン活性比(ARR)が有用である.
●手術適応を判断する場合は,病型・局在診断のため副腎静脈サンプリング(AVS)の施行が推奨される.
●PA術後に高血圧が治癒しない症例や,腎機能が悪化する症例があるため,術前の臓器障害の評価と,術後の慎重な経過観察が必要である.
参考文献
1)日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会(編):高血圧治療ガイドライン2019.日本高血圧学会,2019
2)日本内分泌学会(監),日本内分泌学会「原発性アルドステロン症診療ガイドライン策定と診療水準向上」委員会(編):原発性アルドステロン症診療ガイドライン2021.診断と治療社,2021
3)佐藤文俊,森本玲,伊藤貞嘉,他:Ⅴ.副腎皮質 2.原発性アルドステロン症の適切な診断と治療のために.日内会誌 103:886-894,2014
4)成瀬光栄,平田結喜緒,田辺晶代(編):原発性アルドステロン症診療マニュアル,改訂第2版.診断と治療社,2011
5)田辺晶代,市原淳弘:原発性アルドステロン症.成瀬光栄,平田結喜緒,島津章(編):内分泌代謝専門医ガイドブック,改訂第4版.診断と治療社,pp250-255,2016
掲載誌情報