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文献詳細

雑誌文献

検査と技術51巻4号

2023年04月発行

文献概要

技術講座 病理

免疫染色の過染色と染色性減弱の原因と対策

著者: 柳田絵美衣1

所属機関: 1慶應義塾大学病院臨床検査科ゲノム検査室

ページ範囲:P.450 - P.456

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Point

●過染色と染色性減弱の原因は染色の各工程に存在しており,原因を突き止め,その対策を講じられるようになるには“原理と各工程の意味”を理解することが必要.

●“良好な染色性”=“正確な抗原抗体反応”−“非特異反応”+“適切な発色”であり,正確な抗原抗体反応には“抗体濃度,反応時間,抗原と抗体の量”が重要.

●検体の種類や状態も染色性に影響を及ぼすため,染色性が不良な場合は,検体に問題があるのか? あるいは,染色工程に問題があるのか? を確かめるために,精度管理を確実に行う.

参考文献

1)乳がんHER2検査病理部会:HER2検査ガイド 乳癌編 第4版.2015
1)名倉宏,堤寛,長村義之(編):改訂四版 渡辺・中根 酵素抗体法.学際企画,2002
2)水口國雄(編):Medical Technology別冊 最新 染色法のすべて.医歯薬出版,pp209-212,2011
3)柳田絵美衣:シリーズ 免疫染色(IHC/ICC)の基礎・1 免疫染色とは:オーバービュー.検と技 46:754-764,2018
4)柳田絵美衣:シリーズ 免疫染色(IHC/ICC)の基礎・2 免疫染色の実際① 染色前準備.検と技 46:838-846,2018
5)柳田絵美衣:シリーズ 免疫染色(IHC/ICC)の基礎・3 免疫染色の実際② 用手法の手順.検と技 46:1147-1155,2018
6)柳田絵美衣:困った④ バックグラウンドが強い 抗原に問題がある.検と技 46:968-969,2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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