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EDTA依存性偽性血小板減少症への対処法
著者: 三島清司1
所属機関: 1山陽女子短期大学臨床検査学科
ページ範囲:P.502 - P.503
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EDTA(ethylenediaminetetraacetic acid)は血球計数検査に用いられる抗凝固剤であるが,このEDTAが原因となって採血管内で血小板凝集を引き起こすことがある.これをEDTA依存性偽性血小板減少症(EDTA-dependent pseudothrombocytopenia:EDP)という.これは試験管内で起こる現象であるが,自動血球計数装置では凝集した血小板を血小板として計測できないため,誤って血小板減少と判断される可能性もある.このような場合,不要な検査や治療が行われ患者不利益につながる恐れがある.したがって臨床検査技師は,真の血小板減少かEDPかを見極める能力を持ち,EDPの場合には正しい血小板数を算出するための対処方法を理解しておく必要がある.
EDTA(ethylenediaminetetraacetic acid)は血球計数検査に用いられる抗凝固剤であるが,このEDTAが原因となって採血管内で血小板凝集を引き起こすことがある.これをEDTA依存性偽性血小板減少症(EDTA-dependent pseudothrombocytopenia:EDP)という.これは試験管内で起こる現象であるが,自動血球計数装置では凝集した血小板を血小板として計測できないため,誤って血小板減少と判断される可能性もある.このような場合,不要な検査や治療が行われ患者不利益につながる恐れがある.したがって臨床検査技師は,真の血小板減少かEDPかを見極める能力を持ち,EDPの場合には正しい血小板数を算出するための対処方法を理解しておく必要がある.
参考文献
1)桜井進,中原一彦:DICと出血性疾患 偽性血小板減少症 日常しばしば遭遇する異常.Med Pract 8:67-71,1991
2)Bartels PC, Schoorl M, Lombarts AJ : Screening for EDTA-dependent deviations in platelet counts and abnormalities in platelet distribution histograms in pseudothrombocytopenia. Scand J Clin Lab Invest 57:629-636,1997
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5)久保田浩:血小板数.日本臨床衛生検査技師会(監):血液検査技術教本 第2版.丸善出版,pp61-63,2019
6)三島清司,岡﨑亮太,定方智美,他:vortex撹拌が血球計数に及ぼす影響.日検血会誌 19:138-145,2018
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