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技術講座 微生物
病原細菌用免疫血清の使い方
著者: 田中洋輔1
所属機関: 1聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院臨床検査部
ページ範囲:P.538 - P.546
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●腸管病原性細菌の同定は生化学的性状と免疫血清検査を並行して行い,両所見が一致した場合に確定できる.
●血清凝集反応は抗原と抗体の最適比で明瞭な凝集がみられるため,血清あるいは抗原過剰にならないように実施する.
●スライド凝集反応は蛍光灯スタンドなどの透過光にかざして30秒〜1分間,前後に傾斜させながら凝集の有無を目視で観察し,長時間観察しない.
●血清凝集反応では必ず自然凝集かどうかの対照,すなわち生理食塩液で凝集があるか観察する必要がある.
●腸管病原性細菌の同定は生化学的性状と免疫血清検査を並行して行い,両所見が一致した場合に確定できる.
●血清凝集反応は抗原と抗体の最適比で明瞭な凝集がみられるため,血清あるいは抗原過剰にならないように実施する.
●スライド凝集反応は蛍光灯スタンドなどの透過光にかざして30秒〜1分間,前後に傾斜させながら凝集の有無を目視で観察し,長時間観察しない.
●血清凝集反応では必ず自然凝集かどうかの対照,すなわち生理食塩液で凝集があるか観察する必要がある.
参考文献
1)坂崎利一,田村和満:腸内細菌(上巻)第3版.近代出版,1992
2)善養寺浩,坂井千三,寺山武,他:腸管系病原菌の検査法 第4版.医学書院,1985
3)Institut Pasteur: ANTIGENIC FORMULAE OF THE SALMONELLA SEROVARS(https://www.pasteur.fr/sites/default/files/veng_0.pdf)(2023年3月7日アクセス)
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