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文献詳細

雑誌文献

検査と技術51巻5号

2023年05月発行

文献概要

病気のはなし

肝癌

著者: 永井英成1 松井哲平1 和久井紀貴1

所属機関: 1東邦大学医療センター大森病院消化器内科

ページ範囲:P.574 - P.579

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Point

●肝癌は原発性と続発性に分類されており,さらに原発性肝癌は肝細胞癌と胆管細胞癌に分類されている.

●肝細胞癌の病因において,慢性肝炎・肝硬変の原因であるB型肝炎ウイルスは横ばい,C型肝炎ウイルスは減少しているが,非B非C肝疾患は増加している.

●治療は灼療法・切除・肝動脈化学塞栓術・肝動注化学療法・移植・薬物療法があり,治療を複合して行う集学的治療が実践されている.

●治療法は肝障害度と腫瘍進行度を考慮して選択する必要があり,肝機能検査とともに画像診断が非常に重要である.

参考文献

1)日本肝癌研究会追跡調査委員会:第22回全国原発性肝癌追跡調査報告(2012〜2013).肝臓 62:251-299,2021
2)国立がん研究センターがん情報サービス:最新がん統計(https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html)(2023年2月20日アクセス)
3)Tateishi R, Uchino K, Fujiwara N, et al : A nationwide survey on non-B, non-C hepatocellular carcinoma in Japan : 2011-2015 update. J Gastroenterol 54:367-376,2019
4)日本肝臓学会(編):肝癌診療ガイドライン2021年版.金原出版,2021

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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