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臨床検査のピットフォール
血中薬物濃度測定時の注意点
著者: 菊地正史1 眞野成康1
所属機関: 1東北大学病院薬剤部
ページ範囲:P.580 - P.585
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患者の血中薬物濃度を測定し,薬物動態学的な解析をもとに,最適な薬用量や投与法を設定する薬物治療管理をTDM(therapeutic drug monitoring)という.近年,臨床において個別化医療を実践するうえで非常に重要なTDMに関する多くのガイドラインが発出されている.血中薬物濃度測定法は,薬剤と結合する抗体を利用した免疫学的測定法と,クロマトグラフィーを用いた分離分析法に大別される.今回,免疫学的測定法と分離分析法を用いた血中薬物濃度測定時の注意点について,ミコフェノール酸(mycophenolic acid:MPA)を例に挙げて紹介する.
患者の血中薬物濃度を測定し,薬物動態学的な解析をもとに,最適な薬用量や投与法を設定する薬物治療管理をTDM(therapeutic drug monitoring)という.近年,臨床において個別化医療を実践するうえで非常に重要なTDMに関する多くのガイドラインが発出されている.血中薬物濃度測定法は,薬剤と結合する抗体を利用した免疫学的測定法と,クロマトグラフィーを用いた分離分析法に大別される.今回,免疫学的測定法と分離分析法を用いた血中薬物濃度測定時の注意点について,ミコフェノール酸(mycophenolic acid:MPA)を例に挙げて紹介する.
参考文献
1)日本TDM学会,日本移植学会(編):免疫抑制薬TDM標準化ガイドライン 2018:臓器移植編.金原出版,2018
2)Tanaka M, Kikuchi M, Takasaki S, et al : Limited Sampling Strategy for the Estimation of Mycophenolic Acid and its Acyl Glucuronide Metabolite Area under the Concentration-Time Curve in Japanese Lung Transplant Recipients. J Pharm Pharm Sci 22:407-417,2019
3)Iboshi H, Yamaguchi H, Suzuki H, et al : Development of a Liquid Chromatography-Tandem Mass Spectrometric Method for Quantification of Mycophenolic Acid and Its Glucuronides in Dried Blood Spot Samples. Ther Drug Monit 39:648-653,2017
4)Kikuchi M, Tanaka M, Takasaki S, et al : Comparison of PETINIA and LC-MS/MS for determining plasma mycophenolic acid concentrations in Japanese lung transplant recipients. J Pharm Health Care Sci 4:7,2018
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