icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術51巻6号

2023年06月発行

技術講座 生理

下肢静脈瘤における超音波検査のポイント

著者: 秋山忍1

所属機関: 1東京医科大学病院心臓血管外科Vascular Lab

ページ範囲:P.620 - P.628

文献概要

Point

●下肢静脈瘤の診断にかかわる解剖,分類を覚えましょう.特にCEAP分類の臨床分類は,手術適応を決める材料となりますので大切です.

●検査体位,高さを工夫するなどし,患者・検者ともに負担の少ない検査を心掛けます.標準的評価法をもとに,短時間で評価していくことが必要です.

●表在静脈の検査においては,プローブの重さも血管圧迫の原因となります.検査時はエコーゼリーを多めに使い,血管をつぶさないように検査します.

●レポート記載は,検査所見と,そこに対応する画像が必要になります.逆流の始点・終点や,穿通枝逆流など,ポイントとなる画像をしっかり残しましょう.

参考文献

1)静脈エコー検討小委員会.超音波による深部静脈血栓症・下肢静脈瘤の標準的評価法,2018(2020年一部改正). https://www.jsum.or.jp/committee/diagnostic/pdf/20200515.pdf(2023年3月13日アクセス)
2)日本静脈学会.CEAP分類. https://js-phlebology.jp/wp/wp-content/uploads/2020/12/2020-CEAP-20201205.pdf(2023年3月13日アクセス)
3)日本静脈学会「下肢静脈瘤に対する血管内治療のガイドライン」作成小委員会.下肢静脈瘤に対する血管内治療のガイドライン,2010. https://www.jstage.jst.go.jp/article/phlebol/21/4/21_21-4-289/_pdf(2023年3月13日アクセス)
4)山本哲也.めざせ!血管エコー職人.中外医学社,2013.
5)International Union of Phlebology Working Group. The “C” of CEAP: Suggested definitions and refinements: an International Union of Phlebology conference of experts. J Vasc Surg. 2003; 37: 129-131.
6)日本静脈学会(監),日本静脈学会ガイドライン委員会(編).下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術のガイドライン2019.
1)日本静脈学会ガイドライン委員会「下肢静脈瘤の超音波検査所見の標準的記載法」作成小委員会.下肢静脈瘤の超音波検査所見の標準的記載法.静脈学 2021;32:349-353.
2)山本哲也.下肢静脈エコーの攻略法.メディカ出版,2018.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら