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文献詳細

雑誌文献

検査と技術51巻8号

2023年08月発行

文献概要

疾患と検査値の推移

悪性リンパ腫

著者: 石原晋1

所属機関: 1東邦大学医療センター大森病院血液・腫瘍科

ページ範囲:P.860 - P.865

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Point

●悪性リンパ腫の臨床検査値は組織型,腫瘍量,浸潤臓器によりさまざまな異常を示すことから,一定の傾向はない.

●治療開始後は化学療法による骨髄抑制や腫瘍崩壊症候群(TLS)により,血球減少や生化学値の異常を認めることがある.

●可溶性インターロイキン2受容体(sIL-2R)は腫瘍マーカーとして知られており,主に治療中,治療後の経過観察に用いられる.

●sIL-2Rは悪性リンパ腫以外でも上昇することから臨床所見や画像検査などと合わせて評価する必要がある.

参考文献

1)国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(全国がん登録) ganjoho.jp http://ganjoho.jp/reg_stat/index.html(2023年4月29日アクセス)
2)Swerdlow SH, et al. WHO Classification of Tumours of Haematopoietic and Lymphoid Tissues, Revised 4th Edition. World Health Organization, 2017.
3)Alaggio R, et al. The 5th edition of the World Health Organization Classification of Haematolymphoid Tumours: Lymphoid Neoplasms. Leukemia 2022; 36: 1720-1748.
4)花村一郎.高カルシウム血症.日臨.2015;73(増刊8):461-463.
5)山本譲司,張替秀郎.可溶性インターロイキン2受容体—sIL-2R.診断と治療 2009;97:1916-1917.
6)日本癌治療学会(編).G-CSF適正使用ガイドライン 第2版.金原出版,2022.
7)日本臨床腫瘍学会(編).腫瘍崩壊症候群(TLS)診療ガイダンス 第2版.金原出版,2021.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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