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クリューバー・バレラ染色のコツ
著者: 平田誠市1
所属機関: 1新潟脳外科病院病理部
ページ範囲:P.872 - P.874
文献購入ページに移動クリューバー・バレラ(Klüver-Barrera:KB)染色は,髄鞘と神経細胞内のニッスル(Nissl)物質を染める染色である.この染色は多発性硬化症(multiple sclerosis:MS),進行性多巣性白質脳症(progressive multifocal leukoencephalopathy:PML),亜急性硬化性全脳炎(subacute sclerosing panencephalitis:SSPE)などの脱髄疾患でよく用いられる.また脳梗塞の部位や神経損傷によるワーラー(Waller)変性の部位を肉眼的に観察でき,神経病理学では最も多用される染色の1つである.
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