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文献詳細

雑誌文献

検査と技術51巻8号

2023年08月発行

文献概要

ワンポイントアドバイス

クリューバー・バレラ染色のコツ

著者: 平田誠市1

所属機関: 1新潟脳外科病院病理部

ページ範囲:P.872 - P.874

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はじめに

 クリューバー・バレラ(Klüver-Barrera:KB)染色は,髄鞘と神経細胞内のニッスル(Nissl)物質を染める染色である.この染色は多発性硬化症(multiple sclerosis:MS),進行性多巣性白質脳症(progressive multifocal leukoencephalopathy:PML),亜急性硬化性全脳炎(subacute sclerosing panencephalitis:SSPE)などの脱髄疾患でよく用いられる.また脳梗塞の部位や神経損傷によるワーラー(Waller)変性の部位を肉眼的に観察でき,神経病理学では最も多用される染色の1つである.

参考文献

1)平田誠市,他:脳におけるパラフィン標本作製時のしわ防止法の検討.医学検査 1999;48:942-945.
2)平田誠市,他:Cresyl violet acetateを用いたKlüver-Barrera染色の検討.第35回東北臨床衛生検査技師会講演抄録集,1994:156.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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