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臨床医からの質問に答える
報告された菌はコンタミネーションですか?
著者: 鷲尾洋平1
所属機関: 1日本医科大学付属病院臨床検査部
ページ範囲:P.876 - P.878
文献購入ページに移動はじめに
培養検査においては,常在菌が存在している検体(喀痰,咽頭,糞便など)と本来無菌である検体(血液,髄液,胸水など)があります.本来無菌であるはずの検体から微生物が検出された場合には,検出された微生物がコンタミネーション(汚染)か否かの判断が重要となります.
菌血症などの重篤な感染症の起因菌を最も効率よく検査できる感染症検査として,血液培養検査があります.血液培養検査では全自動血液培養装置を用いて,血液培養ボトル内で微生物の増殖により発生したCO2によるpHの変化を検出します.本稿では血液培養から検出された微生物の判断について解説します.
培養検査においては,常在菌が存在している検体(喀痰,咽頭,糞便など)と本来無菌である検体(血液,髄液,胸水など)があります.本来無菌であるはずの検体から微生物が検出された場合には,検出された微生物がコンタミネーション(汚染)か否かの判断が重要となります.
菌血症などの重篤な感染症の起因菌を最も効率よく検査できる感染症検査として,血液培養検査があります.血液培養検査では全自動血液培養装置を用いて,血液培養ボトル内で微生物の増殖により発生したCO2によるpHの変化を検出します.本稿では血液培養から検出された微生物の判断について解説します.
参考文献
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