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文献詳細

雑誌文献

検査と技術51巻9号

2023年09月発行

文献概要

増大号 匠から学ぶ 血栓止血検査ガイド 1章 概論

二次止血による止血機構

著者: 岡本好司12 田村利尚2

所属機関: 1北九州市立八幡病院外科/消化器・肝臓病センター 2産業医科大学第一外科

ページ範囲:P.898 - P.903

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はじめに

 医療従事者にとって,止血不能の状態は最悪の状態であり,その機序や異常な病態を理解することは大事なことである.血液は液状の形態であり,全身の組織・細胞にくまなく到達し,酸素や栄養を供給し,老廃物を肝臓や肺などの重要臓器に持ち帰り,代謝・解毒・再生などを行うメッセンジャーである.したがって,血液が血管外へ喪失することを防ぐために強力な止血機構がヒトに備わっていることは至極当然である.本稿では,止血機構のうち二次止血によるものを概説する.

参考文献

1)岡本好司.止血・凝固・線溶系.武藤徹一郎,幕内雅敏(監),川崎誠治,他(編).新臨床外科学 第4版.医学書院,2006:pp.71-80.
2)岡本好司,轟木秀一.アンチトロンビンⅢ(ATⅢ)製剤.救急医.1998;22:1701-1706.
3)岡本好司,他.活性化プロテインC.ICUとCCU 2002;26:859-866.
4)岡本好司.危機的外科出血.一瀬白帝,他(編著).新・血栓止血血管学 凝固と炎症.金芳堂,2015:pp.163-169.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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