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文献詳細

雑誌文献

検査と技術52巻1号

2024年01月発行

文献概要

技術講座 微生物

上手なグラム染色標本の作り方と標本から病態を読み解く鏡検のコツ

著者: 永田邦昭1

所属機関: 1くまもと県北病院教育研修部

ページ範囲:P.12 - P.17

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Point

●塗抹検査はまず病巣より得られた検体を肉眼的に評価することから始まります.ここで選択を誤ると診療に役立つ情報は得られません.

●検体の質に応じた塗り広げ方の工夫が大切.検体に潜む病原菌を染め出す適度の塗抹の厚みが重要になってきます.

●染色ミスの原因は標本に残る水分による媒染・脱色液の希釈.水洗後はよく水を切り十分量の液を一気に注いでスライド全面を覆います.

●患者標本やアトラスなどで検体ごとの代表的な病原菌を理解し,経験者との“目合わせ”もしながら例外的な症例への対処を心掛けます.

参考文献

1)永田邦昭.塗抹検査.検と技.2021;49:197-205.
2)永田邦昭.感染症診断に役立つグラム染色—実践 永田邦昭のグラム染色カラーアトラス 第3版.シーニュ,2022.
3)Geckler RW, et al. Microscopic and bacteriological comparison of paired sputa and transtracheal aspirates. J Clin Microbiol. 1977; 6: 396-399.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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