検査と技術52巻10号

2024年10月発行

技術講座 一般・病理

顕微鏡の操作の基本とその原理

著者： 柚木浩良¹

所属機関： ¹公立陶生病院病理部

ページ範囲：P.1004 - P.1010

文献概要

Point

●顕微鏡の基本構成は対物レンズ，接眼レンズ，照明系（コンデンサ，絞り，光源，フィルタ），鏡筒の4つです．

●顕微鏡の能力を決める要素には「分解能（＝開口数）」「倍率」「コントラスト」があります．分かりやすく言い換えるとそれぞれ，見分けられる（分解能），見たい大きさで見える（倍率），見つけられる／はっきり見える（コントラスト）になります．

●顕微鏡の調整は，光軸調整（視野絞りの調整，コンデンサ開口絞り調整），視度調整，眼幅調整，明るさ調整が基本です．

参考文献

1）オリンパステクノラボ．生物顕微鏡基本調整法　BX53顕微鏡編　2013年版．2013：p.4．

2）オリンパスライフサイエンス．生物顕微鏡基本調整法　BX53顕微鏡編　顕微鏡を学ぶ．http://www.olympus-lifescience.com/support/learn/（2024年3月27日アクセス）

1）坂本穆彦（編）．細胞診を学ぶ人のために　第6版．医学書院，2019：pp.82-93．

2）二村聡．もっと病理写真が好きになる　いちから知る病理写真撮影のお作法．金芳堂，2024：pp.147-152．

3）株式会社ニコンソリューションズ．顕微鏡の基礎知識．http://www.microscope.healthcare.nikon.com/ja_JP/resources/basic-knowledge（2024年3月27日アクセス）