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書評
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ラングマンのとなり
医師21年目である私の手元には,発生学の本がぜんぜんなかった.唯一持っていたのは,学生時代に購入した『ラングマン人体発生学 第7版 日本語版』(医学書院MYW,1999年3月発刊の第5刷)だけ.発生学の本なんてなくてもいいでしょ,現役医師なら一冊あれば十分でしょ,と,なぐさめてくださる方もいらっしゃるかもしれない.でも,少なくとも私は,臨床に暮らす日々でずっと不全感を抱いていた.
「近年のトピックスとして中腎様腺癌が挙げられ……」
医師21年目である私の手元には,発生学の本がぜんぜんなかった.唯一持っていたのは,学生時代に購入した『ラングマン人体発生学 第7版 日本語版』(医学書院MYW,1999年3月発刊の第5刷)だけ.発生学の本なんてなくてもいいでしょ,現役医師なら一冊あれば十分でしょ,と,なぐさめてくださる方もいらっしゃるかもしれない.でも,少なくとも私は,臨床に暮らす日々でずっと不全感を抱いていた.
「近年のトピックスとして中腎様腺癌が挙げられ……」
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