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「循環器領域における睡眠呼吸障害の診断・治療に関するガイドライン」改訂のポイント
著者: 葛西隆敏1
所属機関: 1順天堂大学大学院医学研究科循環器内科学
ページ範囲:P.1120 - P.1122
文献購入ページに移動はじめに
睡眠呼吸障害(sleep disordered breathing:SDB)は頻度が高い睡眠障害で,日中の眠気に関連した交通事故の原因となり,循環器疾患を含む生活習慣病のリスクとなる.わが国では2005年に睡眠呼吸障害研究会から「成人の睡眠時無呼吸症候群 診断と治療のためのガイドライン」が,2010年に日本循環器学会から「循環器領域における睡眠呼吸障害の診断・治療に関するガイドライン」が発出された.その後,2020年に日本呼吸器学会が中心となり2017年末までのエビデンスをとりまとめた「睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療ガイドライン2020」が発刊され1),診療ガイドとして用いられてきた.さらに,2018年以降のエビデンスも包含する形で2023年3月「2023年改訂版 循環器領域における睡眠呼吸障害の診断・治療に関するガイドライン」が発刊された2).今回,この「2023年改訂版 循環器領域における睡眠呼吸障害の診断・治療に関するガイドライン」の改訂のポイントについてまとめる.
睡眠呼吸障害(sleep disordered breathing:SDB)は頻度が高い睡眠障害で,日中の眠気に関連した交通事故の原因となり,循環器疾患を含む生活習慣病のリスクとなる.わが国では2005年に睡眠呼吸障害研究会から「成人の睡眠時無呼吸症候群 診断と治療のためのガイドライン」が,2010年に日本循環器学会から「循環器領域における睡眠呼吸障害の診断・治療に関するガイドライン」が発出された.その後,2020年に日本呼吸器学会が中心となり2017年末までのエビデンスをとりまとめた「睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療ガイドライン2020」が発刊され1),診療ガイドとして用いられてきた.さらに,2018年以降のエビデンスも包含する形で2023年3月「2023年改訂版 循環器領域における睡眠呼吸障害の診断・治療に関するガイドライン」が発刊された2).今回,この「2023年改訂版 循環器領域における睡眠呼吸障害の診断・治療に関するガイドライン」の改訂のポイントについてまとめる.
参考文献
1)日本呼吸器学会/厚生労働科学研究費補助金難治性疾患政策研究事業「難治性呼吸器疾患・肺高血圧症に関する調査研究」班(監),睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療ガイドライン作成委員会(編).睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療ガイドライン2020.南江堂,2020.
2)日本循環器学会,他.2023年改訂版 循環器領域における睡眠呼吸障害の診断・治療に関するガイドライン.2023.https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2023/03/JCS2023_kasai.pdf(2023年10月21日アクセス)
3)American Academy of Sleep Medicine. International Classification of Sleep Disorders, 3rd edition (ICSD-3). 2014.
4)American Academy of Sleep Medicine. The AASM Manual for the Scoring of Sleep and Associated Events, Version 2.6. https://aasm.org/aasm-updated-version-sleep-scoring-manual/(2024年7月31日アクセス)
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