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持続皮下グルコース検査は臨床でどのように用いられているか
著者: 三家登喜夫1
所属機関: 1府中病院糖尿病研究所
ページ範囲:P.1132 - P.1135
文献購入ページに移動持続皮下グルコース検査とは
糖尿病患者に存在する高血糖を治療せずに放置すると慢性合併症が発症/進展することから,生活習慣の是正や薬物などにより血糖変動をなるべく健常者に近づける治療が行われている.その際,血糖値を医療機関にて測定し治療に生かしてきたが,インスリン治療患者などでは患者自身が自分で血糖値を測定(血糖自己測定,self-monitoring of blood glucose:SMBG)することが保険適用されている.
このSMBGの目的はさまざまであるが,主なものは低血糖の確認/予知である.従って,1回の測定ではその後の変動が不明であり,持続的な血糖測定がより有用となる.そのために開発されたのが,持続皮下グルコース測定(continuous glucose monitoring:CGM)である.すなわちCGMとは,皮下に挿入したセンサーにて皮下組織の間質液中のグルコース濃度(血糖値より数分遅れる)を持続的に測定することによって血中のグルコース濃度(血糖値)をモニタリングする方法であり,“持続血糖モニタリング”とも呼ばれている.
糖尿病患者に存在する高血糖を治療せずに放置すると慢性合併症が発症/進展することから,生活習慣の是正や薬物などにより血糖変動をなるべく健常者に近づける治療が行われている.その際,血糖値を医療機関にて測定し治療に生かしてきたが,インスリン治療患者などでは患者自身が自分で血糖値を測定(血糖自己測定,self-monitoring of blood glucose:SMBG)することが保険適用されている.
このSMBGの目的はさまざまであるが,主なものは低血糖の確認/予知である.従って,1回の測定ではその後の変動が不明であり,持続的な血糖測定がより有用となる.そのために開発されたのが,持続皮下グルコース測定(continuous glucose monitoring:CGM)である.すなわちCGMとは,皮下に挿入したセンサーにて皮下組織の間質液中のグルコース濃度(血糖値より数分遅れる)を持続的に測定することによって血中のグルコース濃度(血糖値)をモニタリングする方法であり,“持続血糖モニタリング”とも呼ばれている.
参考文献
1)Bailey T, et al. The Performance and Usability of a Factory-Calibrated Flash Glucose Monitoring System. Diabetes Technol Ther. 2015; 17: 787-794.
2)Garg SK, et al. Accuracy and Safety of Dexcom G7 Continuous Glucose Monitoring in Adults with Diabetes. Diabetes Technol Ther. 2022; 24: 373-380.
3)綿田裕孝,他.新規持続グリコースモニタリングシステムDexcom G7の特徴とリアルタイムCGMの臨床成績.新薬と臨.2024;73:416-438.
4)Battelino T, et al. Clinical Targets for Continuous Glucose Monitoring Data Interpretation: Recommendations From the International Consensus on Time in Range. Diabetes Care 2019; 42: 1593-1603.
5)Battelino T, et al. Continuous glucose monitoring and metrics for clinical trials: an international consensus statement. Lancet Diabetes Endocrinol. 2023; 11: 42-57.
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