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文献詳細

雑誌文献

検査と技術52巻11号

2024年11月発行

臨床検査のピットフォール

尿路上皮癌細胞とウイルス感染細胞の鑑別方法

著者: 井上真由1

所属機関: 1筑波大学附属病院検査部

ページ範囲:P.1144 - P.1147

文献概要

はじめに

 尿沈渣検査におけるウイルス感染細胞の検出報告は,早期診断の重要な情報となる.尿路上皮癌細胞と鑑別を要するアデノウイルス(adenovirus:AdV)感染細胞や,ヒトポリオーマウイルス(human polyomavirus:HPoV)感染細胞の形態的特徴,鑑別における注意点について述べる.

参考文献

1)平成30学会年度日本造血細胞移植学会ガイドライン委員会(編).造血細胞移植ガイドライン ウイルス感染症の予防と治療 出血性膀胱炎.日本造血細胞移植学会,2018年8月.https://www.jstct.or.jp/uploads/files/guideline/01_03_04_hc.pdf(2024年8月6日アクセス)
2)川満紀子,他.尿沈渣中の細胞形態と迅速診断キットの併用からアデノウイルス性出血性膀胱炎の診断に至った症例.医学検査 2021;70:150-154.
3)Mori Y, et al. Different risk factors related to adenovirus- or BK virus-associated hemorrhagic cystitis following allogeneic stem cell transplantation. Biol Blood Marrow Transplant. 2012; 18: 458-465.
4)升谷耕介.腎移植後ウイルス感染.日腎会誌.2013;55:133-143.
5)日本臨床細胞学会泌尿器細胞診報告様式ワーキンググループ(編).泌尿器細胞診報告様式2015.日本臨床細胞学会,2016年.https://cdn.jscc.or.jp/wp-content/themes/jscc/zassi/hinyoukisaiboushinhoukoku.pdf(2024年8月6日アクセス)
6)井上真由.尿沈渣検査でアデノウイルス感染症の評価はできますか? 臨検.2021;65:304-305.
7)三上芳喜(編).細胞診アトラス 第1版.文光堂,2021.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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