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文献詳細

雑誌文献

検査と技術52巻12号

2024年12月発行

FOCUS

感染症の流行を捉える

著者: 原祐樹1

所属機関: 1日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院医療技術部微生物遺伝子検査課

ページ範囲:P.1219 - P.1221

文献概要

はじめに

 感染症には流行が存在しており,インフルエンザウイルスのように季節性の流行がみられる感染症から,新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のように季節性はないが定期的な流行がみられる感染症,あるいは特定の国や地域でのみ流行している感染症など,一口に“感染症の流行”といってもその特性は多様である.感染症の流行は臨床検査とは関連がない事柄のようにみえるが,実際にはさまざまな局面において私たちの臨床検査にも関連している.本稿では,感染症の流行を把握するためのデータベース,およびそれらの感染症検査への影響や感染対策などに活用する方法について概説する.

参考文献

1)Leder K, et al. GeoSentinel Surveillance Network. GeoSentinel surveillance of illness in returned travelers, 2007-2011. Ann Intern Med. 2013; 158: 456-468.
2)日本政府観光局.訪日外客統計.https://www.jnto.go.jp/statistics/data/visitors-statistics/(2024年9月3日アクセス)
3)European Centre for Disease Prevention and Control. Surveillance Atlas of Infectious Diseases. https://atlas.ecdc.europa.eu/public/index.aspx(2024年9月3日アクセス)
4)原祐樹,他.海外で治療歴のある人工呼吸器関連肺炎患者より多剤耐性菌を検出した1症例.日臨微生物誌.2016;26:322-329.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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