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文献詳細

雑誌文献

検査と技術52巻12号

2024年12月発行

過去問deセルフチェック!

解答と解説

ページ範囲:P.1250 - P.1250

文献概要

 尿沈渣中に出現する円柱は,尿細管腔で形成される成分で,尿細管上皮細胞から分泌されるTamm-Horsfallムコタンパク(Tamm-Horsfall protein:THP)と少量の血漿タンパクがゲル状に凝固,沈殿したものである.形成される場所は,主に遠位尿細管や集合管である.

 円柱は,糸球体濾過率の低下,原尿流圧の減少,尿細管腔の閉塞などにより,尿が一時的に尿細管腔で停滞したことを示唆する.尿の濃縮により血漿タンパク濃度が上昇し,遠位尿細管より下部で分泌されるTHPとともに凝固,沈殿することで円柱の基質成分が形成される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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