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増大号 POCUSの決め手。 早く、正確な診断のために 1章 POCUSを知る・使う
救急の現場での活用法
著者: 瀬良誠1
所属機関: 1福井県立病院救命救急センター
ページ範囲:P.168 - P.173
文献購入ページに移動日本救急医学会から2022年に発刊された「救急point-of-care超音波診療指針」には,「医療者がベッドサイドでポイントを絞って自ら実施し,臨床決断と手技の向上に役立てる超音波検査はpoint-of-care ultrasonography(POCUS)と呼ばれるようになり」,「救急現場では領域を問わず積極的に活用されるようになってきた」と記載されている1).この,領域を問わず活用して臨床決断に役立てるということが,救急での大きな特徴の1つである.ACEP(American College of Emergency Physicians)のガイドラインでは,POCUSを機能面から以下の5つに分類している2).蘇生(resuscitative),診断(diagnostic),症状あるいは兆候に基づく(symptom or sign-based),手技のガイド(procedure guidance),治療とモニタリング(therapeutic and monitoring)である.領域を問わずという観点から,本稿では誌面の都合上,“診断”と“症状あるいは兆候に基づく”という2つについて解説する.
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