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文献詳細

雑誌文献

検査と技術52巻3号

2024年03月発行

文献概要

増大号 POCUSの決め手。 早く、正確な診断のために 3章 領域ごとの基本走査法

心臓領域

著者: 山田博胤1

所属機関: 1徳島大学大学院医歯薬学研究部地域循環器内科学分野

ページ範囲:P.211 - P.219

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心臓領域のPOCUS

 循環器診療で一般的に用いられている包括的心エコー図検査は,多くの断面描出を必要とし,断層法,ドプラ法,3D法などさまざまなテクニックを駆使して行う検査である.そのため,30分以上の検査時間を要し,画像を正しく描出してその解釈ができるようになるには,少なくても数カ月のトレーニングを要する.一方で,目的を限定したPOCUSは,限られた断面のみを描出して迅速に施行でき,かつ,短期間でのトレーニングで習得できることが求められている.ここでは,心臓領域のPOCUSとして最もよく用いられている手法であるFoCUS(focused cardiac ultrasound)について解説する.ただし,一般的なFoCUSでは,急性心筋梗塞や大動脈解離などの重要な救急疾患の検出が困難な場合も少なくない.そこで本稿では,一般的なFoCUSをbasic FoCUSとして解説し,観察断面と観察項目を追加したadvanced FoCUSについても解説を加えた.

*本論文中、[▶動画]マークにつきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2027年3月31日まで)。

参考文献

1)日本心エコー図学会ガイドライン委員会(監).山田博胤,大原貴裕(編).心臓および肺Point-of-Care超音波検査の実施と活用,教育に関する手引き. http://www.jse.gr.jp/contents/guideline/data/guideline_lungs.pdf(2023年12月14日アクセス)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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