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文献詳細

雑誌文献

検査と技術52巻3号

2024年03月発行

文献概要

増大号 POCUSの決め手。 早く、正確な診断のために 3章 領域ごとの基本走査法

肺・気道領域

著者: 関谷充晃1

所属機関: 1埼玉県済生会川口総合病院呼吸器内科

ページ範囲:P.234 - P.241

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胸部の基本走査法

●呼吸器領域における超音波の特徴

 肺は豊富な空気を含み,肋骨や椎体などからなる骨性胸郭に囲まれている.超音波の特性として,プローブ(探触子)と標的病変との間に空気や骨が存在すると病変自体の実像を描出できないことから,肺エコーが全ての呼吸器疾患に応用できるわけではない.また,肺エコーでは,さまざまなアーチファクト(虚像)が生じる.通常,超音波診断においては弱点となり得るアーチファクトを診断のために利用するのが肺エコーの特徴である.

*本論文中、[▶動画]マークにつきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2027年3月31日まで)。

参考文献

1)亀田徹,他.Bラインを用いたpoint-of-care超音波による心原性肺水腫の評価.超音波医.2018;45:125-135.
2)Volpicelli G, et al. International evidence-based recommendations for point-of-care lung ultrasound. Intensive Care Med. 2012; 38: 577-591.
3)日本救急医学会Point-of-Care 超音波推進委員会.日本救急医学会 救急Point-of-Care 超音波診療指針.日救急医会誌.2022;33:338-383.
4)Tsung JW, et al. Dynamic anatomic relationship of the esophagus and trachea on sonography: implications for endotracheal tube confirmation in children. J Ultrasound Med. 2012; 31: 1365-1370.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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