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文献詳細

雑誌文献

検査と技術52巻3号

2024年03月発行

文献概要

増大号 POCUSの決め手。 早く、正確な診断のために 4章 症状別検査の進め方

上腹部痛

著者: 今村祐志1

所属機関: 1川崎医科大学検査診断学(内視鏡・超音波)

ページ範囲:P.242 - P.246

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はじめに

 POCUSとは,point-of-care ultrasonographyの略語であり,ポイントオブケアにおける超音波検査である.日本ポイントオブケア超音波学会の説明によると“ポイントオブケア(Point of care/POC)とは,診療にあたり,被検者(患者)の傍らで医療従事者が行うもので,検査ではPOC testing(POCT)のごとく表現される.検査時間の短縮および,迅速かつ適切な検査,診療・疾患の予防,健康増進等に寄与し,ひいては医療の質と患者のQOL(Quality of life)向上に資するものである.具体例とし,外来での血糖や心電図検査,救急の場面での超音波検査などがある.”である.すなわち,病棟,救急外来や往診先などにおいて,診療をしながら行われる超音波検査である.通常の超音波検査と異なり,診療に必要な情報のみ得ることを目的としており,評価する部位や項目を絞って行われる.ポケットに入る小型超音波機器も開発され,聴診器のように用いられている.

参考文献

1)畠二郎.腹部領域のPOCUS:急性腹症における5W1H.超音波医.2019;46:1346-1176.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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