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増大号 POCUSの決め手。 早く、正確な診断のために 4章 症状別検査の進め方
腹部膨満
著者: 植村和平1 白崎優太1
所属機関: 1市立稚内病院総合診療科
ページ範囲:P.270 - P.277
文献購入ページに移動腹部膨満とは
●さまざまな腹部膨満の類義語
“腹部膨満感”には,“腹部膨満(abdominal distension)”,“腹部膨隆(abdominal swelling)”など,さまざまな類似の用語がみられる.日本の成書では,主に“膨隆”は他覚的所見であり,“膨満”は自覚症状とされることが多いようだが,混同して用いられることもある.さらにややこしいことに,腹部膨満に関してはなぜ自覚症状として出現するのか,正確な機序は知られていないが,さまざまな疾患でみられる症状である.
まず,用語の整理を行っておくが,2018年に世界保健機関から,約30年ぶりとなる「国際疾病分類(International Classification of Diseases:ICD)の第11回改訂版(以下,ICD-11)」が発表された.そこでは,腹部膨満を“abdominal distension”,腹水やabdominal distension以外での腹部腫瘤による膨隆を“swelling”と表現している.また近年の論文の表現としては,主訴としての表現に“abdominal bloating”と記載されている.
*本論文中、[▶動画]マークにつきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2027年3月31日まで)。
●さまざまな腹部膨満の類義語
“腹部膨満感”には,“腹部膨満(abdominal distension)”,“腹部膨隆(abdominal swelling)”など,さまざまな類似の用語がみられる.日本の成書では,主に“膨隆”は他覚的所見であり,“膨満”は自覚症状とされることが多いようだが,混同して用いられることもある.さらにややこしいことに,腹部膨満に関してはなぜ自覚症状として出現するのか,正確な機序は知られていないが,さまざまな疾患でみられる症状である.
まず,用語の整理を行っておくが,2018年に世界保健機関から,約30年ぶりとなる「国際疾病分類(International Classification of Diseases:ICD)の第11回改訂版(以下,ICD-11)」が発表された.そこでは,腹部膨満を“abdominal distension”,腹水やabdominal distension以外での腹部腫瘤による膨隆を“swelling”と表現している.また近年の論文の表現としては,主訴としての表現に“abdominal bloating”と記載されている.
*本論文中、[▶動画]マークにつきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2027年3月31日まで)。
参考文献
1)Sullivan SN. Functional abdominal bloating with distention. ISRN Gastroenterol. 2012; 2012: 721820.
2)LeBlond RF, et al. DeGowin's diagnostic examination 11th Edition. McGraw-Hill Education, 2020.(監訳:上田剛士,出版社:MEDSi)
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