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増大号 POCUSの決め手。 早く、正確な診断のために 4章 症状別検査の進め方
小児の腹痛
著者: 市村将1 竹井寛和2
所属機関: 1東京都立小児総合医療センター救命救急科 2兵庫県立こども病院救急科
ページ範囲:P.342 - P.350
文献購入ページに移動●小児×超音波検査
小児は,成人と比較して筋肉や脂肪が少ない,体格が小さい,放射線感受性が高いなどの解剖学的特徴がある.超音波検査は放射線被曝がなく,侵襲が少なく,リアルタイムに繰り返し行うことができるなどメリットが多く,小児の画像検査としては非常に有用である.一方で,大泣き,大暴れする乳幼児では,正確で精度の高い検査を行うのが難しいことがある.“子どもを少しも泣かせず楽しんでもらいながら行う超音波検査”は,小児領域における立派な“技術”の1つである.慣れてくれば検査中に問診と診察を行い,検査をしながら有用な情報を得ることも可能である.小児だけではなく保護者にも気を配りながら検査を進めていくとよい.
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