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技術講座 生理
—step up編—超音波カラードプラ法を用いた甲状腺中毒症の鑑別
著者: 太田寿1 西原永潤2 赤水尚史2
所属機関: 1前 隈病院臨床検査科生理機能検査室 2隈病院内科
ページ範囲:P.400 - P.404
文献購入ページに移動●バセドウ病と無痛性甲状腺炎の鑑別に,上甲状腺動脈最高血流速度の測定による血流評価(カットオフ値:45cm/秒)が有用であるとの報告があります.
●未治療のバセドウ病においても甲状腺内血流が乏しい症例も存在します.
●破壊性甲状腺炎の病初期では血流値は低値を示しますが,回復期においてはTSHの上昇に伴い血流の増加がみられることがあり,注意が必要です.
●甲状腺機能低下症(TSH高値)を来した橋本病(慢性甲状腺炎)の症例では,甲状腺内血流が豊富にみられる場合があり,バセドウ病との鑑別が必要です.
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