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ページ範囲:P.451 - P.451
文献購入ページに移動 “輸血療法”は,現代医学において最も確実な効果の期待できる必須な治療法の1つである.しかし,その実施には免疫性および感染性輸血副反応・合併症などさまざまな危険性を伴うことから,そのような危険性を最小限にして,より安全かつ効果的に実施しなければならない.
「輸血療法の実施に関する指針」1)(厚生労働省医薬・生活衛生局血液対策課)には,「医療関係者の責務」や「適応の決定」,「輸血方法」,「患者の血液型検査と不規則抗体スクリーニング」,「不適合輸血を防ぐための検査」,「実施体制の在り方」などが明記されている.「適応の決定」では,「説明と同意(インフォームド・コンセント)」として,「患者又はその家族が理解できる言葉で,輸血療法にかかわる以下の項目(表1)を十分に説明し,同意を得た上で同意書を作成し,一部は患者に渡し,一部は診療録に添付しておく(電子カルテにおいては適切に記録を保管する)」必要性が示されている(「適応の決定」に関連して,インフォームド・コンセントに関する問題を取り上げた).また,「実施体制の在り方」では,事務的な過誤による血液型不適合輸血を防ぐため,チェック項目を2人で交互に声を出し合って読み合わせ後,記録をすることや,電子機器による確認と照合の併用などにより,輸血実施時の取り違えを起こさないように注意喚起している.
「輸血療法の実施に関する指針」1)(厚生労働省医薬・生活衛生局血液対策課)には,「医療関係者の責務」や「適応の決定」,「輸血方法」,「患者の血液型検査と不規則抗体スクリーニング」,「不適合輸血を防ぐための検査」,「実施体制の在り方」などが明記されている.「適応の決定」では,「説明と同意(インフォームド・コンセント)」として,「患者又はその家族が理解できる言葉で,輸血療法にかかわる以下の項目(表1)を十分に説明し,同意を得た上で同意書を作成し,一部は患者に渡し,一部は診療録に添付しておく(電子カルテにおいては適切に記録を保管する)」必要性が示されている(「適応の決定」に関連して,インフォームド・コンセントに関する問題を取り上げた).また,「実施体制の在り方」では,事務的な過誤による血液型不適合輸血を防ぐため,チェック項目を2人で交互に声を出し合って読み合わせ後,記録をすることや,電子機器による確認と照合の併用などにより,輸血実施時の取り違えを起こさないように注意喚起している.
参考文献
1)厚生労働省.輸血療法の実施に関する指針.平成17年9月(令和2年3月一部改正).https://www.mhlw.go.jp/content/11127000/000619338.pdf(2024年1月14日アクセス)
2)厚生労働省.血液製剤の使用指針.平成31年3月.https://www.mhlw.go.jp/content/11127000/000493546.pdf(2024年1月14日アクセス)
3)米村雄士,他.科学的根拠に基づいた赤血球製剤の使用ガイドライン(改訂第2版).平成30年10月.などのガイドライン.日本輸血・細胞治療学会 指針/ガイドライン.http://yuketsu.jstmct.or.jp/guidelines/(2024年1月14日アクセス)
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